- 自分が使ってる布団が和布団なのか分からない
- 和布団の良いところや悪いところは?
- 和布団ってお手入れとか、どうしたらいいの?
先日、親戚の子から「春からの新生活で一人暮らしになる際に、お祝いで祖父母からお布団一式をいただきました。
時々シーツを洗ったり布団を天日干ししているけれど、ふわふわ感がなくなってきたように思い正しくお手入れできているのか不安です。」と相談を受けました。
和布団の扱い方について分からなくて間違ったお手入れをしていると、大切な布団が痛むのを早めてしまうかも知れません。
- 和布団をどんなものか知って見分ける
- 和布団のメリット・デメリット
- 和布団のお手入れ方法
この記事を読むことで、和布団の正しいお手入れ方法が分かります。正しくお手入れして快適な布団での睡眠を手に入れましょう。
Contents
和布団とは?

自分が使っている布団の正しいお手入れ方法を知る為にも、そもそも和布団とは何なのか。和布団なのかそうでない布団なのか見分けていきましょう。
和布団とはどんな布団?
日本独自の昔ながらの製法で作られた木綿わたを詰め込んだ敷布団や掛け布団のことです。祖父母の家の押し入れに積まれている布団のイメージがありますね。
木綿とは、植物のワタの種子から採れる繊維で英語でcotton(コットン)です。吸湿性に優れ、肌に優しい繊維です。

木綿は洋服やタオルなどの様々な布製品に使われています。現在では木綿よりコットンと呼ぶことが多いかも知れません。
木綿・綿・コットンは呼び名は違えど同じものです。
和布団とその他の布団の見分け方
ここまで中身のわたの事をお伝えしてきましたが、布を破って中を見るわけにもいきませんし中身を見たところで何の繊維かの判断もできないですよね。
外観で判断できる要素を見ていきましょう。
- 縦横(キルトのようなイメージ)に縫うのではなく、点で中の木綿わたが留まっている。
- 四隅から房紐が出ている。
- 掛け布団は周りを無地の白い布で縁取ってあり、真ん中部分は柄の布。
ここから先の項目で、和布団のメリット・デメリットやお手入れに役立つ知識をご紹介いたします。
和布団のメリット・デメリット

逆に不便なところもあったりする?
和布団のメリット
木綿わたの1番の特徴でありメリットは吸湿性に優れているということです。個人差はあれど人は8時間ほどの睡眠で300〜500mlもの汗をかくといわれています。木綿わたであればその寝汗をしっかり吸収してくれます。
合成繊維と呼ばれるポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンはシワになりにくいであったり弾力性に優れているなどの利点もありますが吸湿性については圧倒的に天然素材であるコットン(綿)やリネン(麻)が勝ります。
もうひとつのメリットとして木綿わたは天然素材ですので、和布団は赤ちゃんや子供、敏感肌の方にも安心して使っていただけます。
和布団のデメリット
メリットでお分かりいただけたと思いますが、木綿わたは吸湿性に優れていますので寝汗を素早く吸収してくれます。一方で、その吸収した水分を放っておくとため込んで湿ったままになってしまうので、こまめに天日干しするか布団乾燥機で乾燥させる必要があります。
水分を吸収させ続けることでカビやダニの発生につながりますし、和布団の場合ではぺしゃんこになって硬くなるうえに、重たくなってしまいます。重たく湿った布団は湿気を放出するために体温を奪ってしまう恐れもあります。
このような不快な状況に陥ってしまわない為にも、布団を乾燥させることが必要なのです。天日干しや布団乾燥機を使用をすることで、ふっくらとした状態に戻ってくれます。
最近ではベランダに布団を干す光景を時々見かけますが、昔はよく屋根に布団を干している家がありましたよね。私の実家でも昔は屋根に布団を干していたと聞いたことがあります。
和布団のお手入れ方法

快適な睡眠を得る為にも、ふっくらした布団で眠ることができたら気持ちがいいですよね。ふっくらした布団を手に入れる為の、お手入れ方法を詳しく見ていきましょう。
日常でのお手入れ方法

まず布団本体の生地が痛んだり汚れたりするのを防ぐ為にもシーツやカバーをつけて使うのが良いでしょう。シーツの洗濯は週に1回が理想です。
詳しい洗濯方法などは、こちらを参考にしてみてください。

床や畳に直接、布団を敷いている場合は毎日上げ下ろししましょう。敷きっぱなしにすることで布団の下に湿気がこもってしまいカビや雑菌・ダニなどの発生原因となります。
そして3日に1回、天日干しをするのが理想です。
- 布団本体の生地を痛めてしまわないよう、シーツなどでカバーした状態で干します。
- 天気の良い乾燥した日を選びましょう。雨の日、台風などの翌日は天気は晴れていても、空気に湿気が多く含まれているのでよくありません。
- 時間帯は午前10時〜15時が湿度の低い時間帯といわれています。この時間帯を目安に2〜4時間干します。
- 干した後は軽く叩きます。
画像引用:ふとん乾燥機カラリエ タイマー付き FK-C3 全2色 商品ページ
半年に一度は丸洗い

半年に1度、季節の変わり目に丸洗いできると良いでしょう。半年に1度が厳しくても1年に1度は洗いたいものです。
自宅やコインランドリーで洗濯してしまうと中の木綿わたが固くなったり、偏ったりして状態が悪くなってしまいます。
宅配布団クリーニングの料金と時間
- 金額は1枚当たり7000円〜10000円程度。
- かかる日数は1〜3週間ほど。
- 布団に細かい装飾があったりすると金額がプラスされることがありますので事前に確認しておくと良いでしょう
かかる日数については、やはり季節の変わり目に布団クリーニングに出す家庭が多いらしく、繁忙期だと倍ほどの日数がかかることがあります。
布団の打ち直し
この項目では和布団の打ち直しについて見ていきましょう。
定期的に業者さんにお願いして布団をクリーニングしていても、何年か使っていたらなんだか使い始めの頃よりボリュームがなくなってぺしゃんこになってきた気がする。なんてことありませんか?
布団の再生・リフォームすることをいいます。中身のわたを取り出して解きほぐし殺菌・乾燥・ホコリとりをします。必要に応じてわたを足してくれることもありあます。
さらに側生地も新しい生地に変えて新品同様の布団にしてくれます。
一般的に和布団は、掛け布団で5年・敷布団で3年に1度は打ち直しをした方が良いといわれていますが使っている人の体型、体質などによっても変わってきます。最近では布団の質が良くなっているのでもう少し期間をあけても大丈夫なこともあるようです。
布団の打ち直しをしてくれるお店は昔に比べると年々減ってきておりますので、宅配でやりとりできるお店をオススメします。
布団の打ち直しにかかる料金と時間
- 金額はシングル1枚あたりで10000円〜15000円程度。
- 日数は10日〜14日ほど。
- 仕上がりの希望により金額や時間は前後します。
まとめ

- 和布団とは木綿わた(自然素材のわた)が中に詰まっている布団。
- 和布団は吸湿性に優れているが、こまめに天日干しをする必要がある。
- 和布団は天日干し・クリーニング・打ち直しの手入れが必要。
懐かしい雰囲気の和布団。なんだか気持ちが落ち着いてぐっすり眠れそうですよね。
人間は人生の時間の中の3分の1を眠って過ごしているといわれています。健康を保つ為にも睡眠は大切なものです。
お手入れ方法も慣れてしまえばそんなに面倒には感じないと思いますので、和布団を正しくお手入れして快適グッスリな睡眠を手に入れましょう。