- 使っている布団が知らぬ間にカビていたけど体に影響はあるのかな
- 布団がカビてしまった原因は何だろう?
- カビを予防できる方法はあるのかな
- 自宅でカビは取れるのかな
ある時布団を見てみたら、カビが生えていた経験はありませんか? 自宅を清潔にしているつもりでも、布団にカビが生えてしまうことはあります。
中にはいつカビになっていたか分からないままずっと使っていた・・・なんていう場合もありますよね。
- 布団のカビの種類とカビが体に与える影響
- 布団がカビになる原因
- 布団がカビないための予防策
- カビてしまった布団の応急処置(カビの取り方)
この記事ではカビが生えてしまっている布団が、体へどんな影響を与えてしまうのか、カビの生える原因、予防法も解説していきます。
布団にカビが生えないように事前に知識を習得して、安心して眠れる毎日を送りましょう。それでは早速お伝えしていきます。
Contents
布団のカビはアレルギーや重病のもとになる
布団にカビが生えていると、目に見えない胞子を知らぬ間に吸い込んでアレルギーや重病のもととなってしまう可能性があります。
カビの種類と体に及ぼす影響とは
一般的に家の中には60種類にも及ぶカビがある、と言われています。布団のカビは黒カビ、白カビ、黄色カビ、緑カビなど、主に4種類に分類されており、それぞれ体に及ぼす影響が違います。
- ススカビ
- 黒カビ
- コウジカビ
- 黒色酵母
これらの4種類についてどのような特徴があるのか、体にどのような影響をもたらすのか、更に詳しく解説していきます。
1.ススカビ

画像引用:稀麗純閃堂、お掃除アドバイザー
色と形状 | 黒くて煤のような形で発生する |
体に及ぼす影響 |
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ススカビは一度綺麗にしてもまた再発して出てくることが多い、という特徴があります。
2.黒カビ

画像引用:眠むの木
色と形状 | 黒くて斑点のように発生する |
体に及ぼす影響 |
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カビは基本的に乾燥や低温に弱い性質を持っていますが、黒カビは乾燥や低温にも強く、市販の防カビ剤にも強い、という特徴があります。
3.コウジカビ

画像引用:微に入り細に入り
色と形状 | 白.黄色.緑.黒とまだらに変化するように発生する |
体に及ぼす影響 |
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コウジカビと聞くと日本酒などが思い浮かぶと思うのですが、布団のカビは別名「アスペルギルス」とも呼ばれています。
気管支肺アスペルギルス症とは肺のアレルギー反応の事で、喘息の発作のように咳や痰、「ゼーゼー、ヒューヒュー」とした喘鳴といった症状が出て、重症化すると発熱や食欲不振、息苦しさを伴います。
恐ろしい事に、肝臓がんや肺がんのリスクまである危険なカビなので、見つけたら絶対に放置しないようにしましょう。
4.黒色酵母

画像引用:ガードラック
色と形状 | 発生初期の状態だと白く、次第に黒に変わっていきビロード状に発生する |
体に及ぼす影響 | 過敏性肺炎 |
紫外線や乾燥にも強く繁殖に気が付きにくい特徴があります。
布団がカビになる原因とは
カビが発生する原因は適度な温度と湿度、カビの栄養となるゴミが原因です。
適度な温度 | 20℃以上 |
適度な湿度 | 60%以上で80%くらいが一番発生しやすい |
カビの栄養 | 髪の毛や目に見えない皮膚の角質やフケなどのゴミ |
これらの原因物質と酸素が反応してカビになります。具体的にどのような事が原因でカビが発生するのか説明していきます。
寝ている時の汗
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。その汗の70%は布団に吸収されます。季節によって汗をかく量は異なりますが、暑い夏は汗の量も増えてカビになるリスクも高まります。
冬は寒い空気の中、人の体温で温まった温度差で湿気がたまりやすくなるので寒いからと言って油断は禁物です。

布団を敷きっぱなしにしている
布団を敷きっぱなしにしていると、布団だけでなく敷いているフローリングや畳にもカビが発生してしまう可能性もあります。
寝ているときにかいた汗などで布団の湿度がたまると、やがて床のほうに汗の水分が移動して布団の裏側にどんどん湿気がたまっていきます。
布団をクローゼットやタンスに収納したままにしている
クローゼットや押し入れは、暗くて温度がたまりやすくカビが発生しやすい環境の一つです。
来客用の布団などを、収納したままにしている方も少なくないと思いますが、場合によっては布団だけでなく、収納しているところにもカビが発生してしまう可能性もあります。
布団のカビの予防策とは
布団のカビを予防するには、清潔を保つ事と湿気を取る事が予防のポイントとなります。予防策を日頃から実践して、カビない布団を目指したいですよね。
取り入れやすい予防方法を3つご紹介します。
- 小まめに部屋を換気する
- 寝起きに布団を畳まない
- 定期的に布団を干しカバーを変える
それでは順番にご説明していきます。
1.小まめに部屋を換気する
出来れば毎日2回程度は換気をしましょう。換気をする事で部屋の湿気を逃がしてため込まないようにしましょう。梅雨時期や夏場は除湿器の使用もおすすめです。
冬は寒くて換気も怠りがちですが、前述でもお伝えした通り寒くても布団には湿気がたまるので、カビを生やさない為には換気が必要です。
部屋の湿度が60%程度かそれ未満が理想です。
2.寝起きに布団を畳まない
寝起きの布団は寝ている時にかいた汗で湿気がこもって、カビが生えやすい状態になっているので、すぐに畳んでしまうのはよくありません。
汗をかきやすい人はシーツの上にバスタオルを敷いて、毎日変える事で汗対策になるのでおすすめです。
3.定期的に布団を干しカバーを変える
出来れば週に1回は干しましょう。布団は風に当てると湿気を飛ばしてくれます。日差しの暑い日は直射日光で布団の生地が傷むので注意が必要です。
曇りの日には布団を干す気持ちになれない方もいると思いますが、カビ対策としては曇りの日に布団干しをしても効果的ですし、室内干しでも十分です。
布団は10時から15時の間に4時間程度干すと最適だそうです。
布団カバーも週に一度交換するがおすすめです。
カビが生えてしまった時の応急処置とは
色々と予防をしていても、環境によってカビが生えてしまう事があるかも知れません。
そんな時にどうしたらいいのか、比較的にカビが生える事例の多い敷布団と、布団カバーの応急処置としてカビを取る方法をお伝えしていきます。
敷布団のカビ
敷布団にカビが発生してしまった時の取り方をご説明していきます。
- 酸素系漂白剤(ワイドハイターやオキシクリーン等)
- 処分してもいいタオルを2枚~4枚
- ビニール袋(穴の開いていない密閉できるもの)
カビ取りの流れは下記の通りです
- カビの生えているところに酸素系漂白剤をしみ込ませる
- タオルやキッチンペーパーでカビをつまみ取るように拭き取っていく
- 綺麗なタオルを水に濡らし固く絞ってよく拭き取る
- 拭き取ったタオルやキッチンぺーパーはカビの飛散防止のため、袋に密閉して処分する
酸素系漂白剤は、直接触ると手荒れの原因になるのでビニールやゴムの手袋をして作業する事をおすすめします。
布団のカビを取る方法はこちらで詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。


布団カバーのカビ
布団カバーにカビが発生してしまった時の取り方をご説明していきます。
- 酸素系漂白剤
- 歯ブラシ
- お湯
- ビニール袋(穴の開いていない密閉できるもの)
カビ取りの流れは下記の通りです
- 布団カバーが浸かるほどの熱めのお湯に酸素系漂白剤を入れる
(漂白剤はお湯の量に対する分量に従って入れる) - 布団カバーを1時間~2時間程浸けておく
- 付け置き後に残っているカビは歯ブラシで擦り落としていく。
- 拭き取った歯ブラシはカビの飛散防止のため、袋に密閉して処分する
- 布団カバーは洗濯機で通常通り洗浄して天日干しで乾かす
まとめ
- 布団のカビはアレルギーを引き起こす可能性がある。
- 布団のコウジカビで肝臓がんや肺がんのリスクが上がる
- 気温が20℃以上、湿度60%~80%で布団がカビやすくなる
- 寝ている時の汗は布団のカビの原因になる
- 布団は敷きっぱなしや、しまいっぱなしにしない
- 小まめな換気とカバーの清潔を保ちカビを予防する
- カビは酸素系漂白剤で落ちる場合もある
いかがでしたか?私は布団のカビで重大な病気のリスクになってしまう、という事は知りませんでした。
自分や家族の健康を守るために、布団のカビ対策をして清潔を保つことが重要なのだと感じました。
布団が原因のアレルギー対策に関して詳しく知りたい方はこちらもおすすめです。
