- 布団に入ると体が痒くなったとき、ファブリーズは効果があるの?
- ファブリーズの効果は?
- ファブリーズを使用するときの注意点は?
- 布団に入ると体がかゆくなったときの解消法は?
布団に入ると体がかゆくなったり、ピリピリしたりする。そのとき、CMでよく宣伝しているファブリーズって効果があるのでしょうか?
「除菌」と書いてあるので効果がありそうだけど、どうなんだろう?それともいい方法があれば教えてください。
- 体がかゆくなる原因
- 体への影響
- 体のかゆみはファブリーズでは解決できないワケ
- ファブリーズでできること
- ファブリーズ利用上の注意点
- 布団の掃除方法
この記事を読むことで、布団の掃除としてファブリーズの効果がわかる。正しい布団の掃除方法が分かるというメリットがあります。では早速お伝えしていきます。
Contents
体がかゆいときに布団にファブリーズは間違い

布団に入り「さぁ~寝よう」としたときに、体がかゆいとか体がヒリヒリするという経験をしたことがあるという人もいると思います。
そんなときには除菌効果があり、いつもお世話になっている「ファブリーズをかけて、寝れば大丈夫」とお考えのかたもいると思います。
しかし、残念ながら・・・
あくまでファブリーズは、消臭や除菌効果をもつ消臭剤だからです。
それでは、かゆさの原因からファブリーズの利用法まで段階をおって見ていきましょう。
体がかゆくなる原因
まずは、なぜ布団に入ったときに体がかゆくなるのでしょうか?
それは、体質の問題と布団の問題があると思います。考えられるものを上げていきます。
体質の問題

自分の体がアレルギーなどで、反応する場合を見てみましょう。
アトピー性皮膚炎 | お風呂や布団に入り体が温まってくると、いつもよりも痒みを感じやすくなります。
また、就寝時に気持ちが落ち着き、リラックスした状態になると、かゆみが増すと言われています。 |
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ストレス | 不規則な生活や食事、疲れによるストレスによってかゆみがおこる場合があります。 |
寝具素材へのアレルギー | そば殻やラテックスなどは、アレルゲンとして有名な素材です。寝具の素材を見直してみましょう。 |
乾燥 | 乾燥する冬や加齢による肌の乾燥でかゆみがおこる場合があります。 |
むずむず脚症候群 | 虫が這っているみたいに足がむずむずとかゆくなり、痛みを感じるときもあるそうです。
夕方から夜にかけて症状が現れるので、気になる方は、病院へ行きましょう。 |
布団の問題

布団の中に潜む「かゆさ」の原因を見ていきましょう。
チリダニ | 肉眼ではみえませが、チリダニが繁殖を続けるとそれを餌としてツメダニが発生します。チリダニは人を刺しません。 |
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ツメダニ | ツメダニは人のお腹周りや太ももなどの柔らかい部分を噛みます。翌日あるいは翌々日に赤みのかゆみの症状が出ることが多いようです。 |
ダニアレルゲン | 夏を経て少し涼しくなって、ダニの繁殖が落ち着く秋ごろから多くなるダニの死骸やフンを吸い込むことで起こります。以下のアレルギー反応が出ます。
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カビ | 布団を敷きっぱなしで干さなかったり、長期間押入れに保管していたりした場合、カビが発生します。
カビを吸い込むと、喘息や肺炎につながる事があるので注意しましょう。 |
体への影響

上記のなかで、「かゆさの原因」一番の「ダニ」が、体に及ぼす影響について見ていきましょう.
生きているダニ

ダニに噛まれ、1日~2日経って、激しい炎症とともに強いかゆみが起こります。かゆみは3日~4日、長くて一週間ほどが続く場合もあります。
ダニの死がいや糞

ダニによる健康被害は、ダニに刺されるよりも、ダニの死骸やフンを寝ているときに吸い込んでおこる症状の方が被害は深刻です。
どのような症状がでるのか、表にまとめてみました。
アレルギー性鼻炎 | 1年を通して、鼻水や鼻づまり、くしゃみといった症状に悩まされます。1年中花粉症になったようになるので、非常に苦しいです。 |
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喘息 | 咳や痰のほか、呼吸するときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がする喘鳴があります。気管支の粘膜が腫れ、呼吸困難になります。
発作は重症化すると死にいたることもあるので、すぐに病院へいきましょう。 |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚にかゆみを伴う湿疹が繰り返し起きます。まぶたや腹部などに湿疹が表れやすく、症状が悪化すると湿疹が全身に広がることもあります。
かゆみで搔きむしってしまうと、患部を傷つけ血がでて、かさぶたができます。 |
アレルギー結膜炎 | 目にかゆみや目やに、目が充血するといった症状が現れます。
特徴は、季節に関係なく症状がでるのと、一度、症状を引き起こすと完治までにかなりの年月を費やします。 |
ファブリースでは解決できない

上記のような症状になる布団にひそむ「ダニ」は、ファブリーズでは、退治できません。その理由を見てみましょう。
ファブリースはダニ対策用ではない
ファブリースはダニ対策としては使えません。なぜなら、ファブリーズは雑菌の除菌とそれに伴う防臭効果また、芳香効果しか持ち合わせていないからです。
除菌・防臭・芳香にダニを退治したり、カビを取り除いたりする効果があるはずもありません。
また、ファブリースの中には「ハウスダストクリア」という商品もあります。ですが、この商品もダニを退治したり、布団から取り除いたりするものではありません。
しかし、「ハウスダストクリア」には、ダニの死骸や糞を固めて吸い込みにくくする効果があるので、アレルギー症状を抑えたい人にはいいと思います。
ダニ予防としてのファブリーズ
ファブリーズでは、布団に潜むダニ退治はできませんが、あくまでダニ予防としては、使えます。ダニがカビを餌として繁殖する場合、ファブリーズでカビの繁殖を抑えることで、ダニの増加を防ぐことに繋がります。
しかし、ファブリーズはあくまで、カビやダニの繁殖を抑えるためのサポートに使うようにしましょう。
ファブリーズでできること

では、ファブリーズで布団をきれいに保つためにできることは何でしょうか?ファブリーズは、どのようなときに効果を発揮するのか見てみましょう。
消臭・防臭
私達は寝ている間に約350mlもの汗をかくと言われています。それらの汗は、敷ふとんや掛け布団に吸収され、その染み込んだ汗の臭いを落とすことは非常に困難です。
そこで、布団にファブリーズをかけると布団に染み込んだ「においのもと」に働きかけ、気になる臭いを落としてくれます。
除菌・防カビ
布団に染み込んだ汗をそのままにしておくと、臭いとともに雑菌も増えるので、カビが発生する原因になる場合もあります。そのようなときにファブリーズを使うと、雑菌が取り除かれるため除菌や防カビできます。
ファブリーズをしたあとは、しっかりと乾かすことが大事です。
- 消臭
- 防臭
- 除菌
- 防カビ
※いずれの場合も、早めの対応が肝心です。
ファブリーズの基本的な使い方
ファブリーズの基本的な使い方を見てみましょう。
毎日の使用が好ましい
掛け布団や敷ふとんさらに枕などには、毎日最低でも週一回布団にファブリーズをかけて除菌をしましょう。
その後は、天日干しや扇風機、布団乾燥機などでしっかりと乾かしましょう。
ホコリを落として使用する
布団のホコリの中には、ダニの餌となる人間の垢やフケが潜んでいます。
ファブリーズをする前は、必ず布団に溜まったホコリを掃除機や布団掃除機で落としましょう。
換気をして使用する
ファブリーズを使用する際には、必ず部屋の換気をしましょう。部屋に湿気が溜まって、カビの原因になることもあります。
理想は、毎日換気し毎日ファブリーズ
ファブリーズ利用上の注意点

布団をキレイに保つために、ファブリーズはとても効果的です。ファブリーズを使用する際の注意点を確認してみましょう。
かけすぎない
ファブリーズは毎日使っていただきたいのですが、一度にかける量のかけすぎはやはりいけません。何事も適量が大事です。※かけすぎると布団にシミができてしまいます。
濡れたままはNG
確かに除菌効果があるので、長時間浸した方が効果があるように思えます。
ですが、濡れたまま長時間放置するとカビの原因になり、そのカビを餌とするダニが繁殖する可能性が高まります。しっかりと乾かしましょう。
汚れは落とせない
ファブリーズは、ダニ退治もできませんし、布団の汚れも落とせません。あくまで、「除菌・消臭・芳香」の効果しかありません。

布団の掃除法

ファブリーズでは、どうしても布団に入った際のかゆみの原因である「ダニ」や「カビ」の予防はできますが、退治はできません。どうすれば、清潔でキレイな布団になるのでしょうか?
その効果的な掃除法を何点か紹介します。
布団を天日干しにする
天日干しはいつでもいいというわけではなく、天気の良い日の午前10時から午後3時の間の暖かい時間帯に干しましょう。また、干している途中で布団を裏返すと両面をしっかりと乾燥するのでより効果的です。
しかし実は、天日干しにしても、布団を乾かす事によって、カビには効果があるかもしれませんが、ダニにはあまり効果がありません。というのは、ダニは50℃以上の熱がないと死滅しません。ダニ対策としては、少し心許ないです。
布団乾燥機を使用する
布団乾燥機には「マットありのもの」と「マットなしのもの」があります。それぞれの使用方法を紹介します。
マットありの布団乾燥機 | 敷き布団と掛け布団の間にマットを入れて使います
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マットなしの布団乾燥機 | 布団乾燥機からホースを伸ばして、敷き布団と掛け布団の間に入れ、布団に温風を当てます。
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スチームアイロンをかける
スチームアイロンの蒸気は100℃以上ありますので、布団や枕に吹きかけることで、ダニ退治にとても効果的です。スチームアイロンをかけたあと、掃除機をかけることで、ダニの死骸やフンもキレイに掃除できす。
しかし、布団全体にスチームアイロンをかけることは、すごく大変です。敷き布団と掛け布団にかけるだけでもかなりの時間を要します。また、高温がゆえに布団自体を傷つけてしまうこともあります。
ダニ駆除薬剤をかける
ダニ駆除薬剤には「燻煙型」と「スプレー型」があります。
燻煙型 | モクモクと煙を出して部屋にいるダニなどを退治するタイプです。広い範囲に効果がありますが、散布したあとに、拭き掃除が必要になります。
また、火災報知器が作動する可能性がありますので、気をつけましょう。 |
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スプレー型 | スプレーをかけ、約10分でダニ退治ができるので、非常に楽な作業で済みます。ただし、布団の表面にいるダニにしか効果があまりないので、できるだけ毎日スプレーをしましょう。
また、強い薬剤なので、肌が弱い方は肌荒れなどになる可能性があるので、気をつけましょう。 |
布団掃除機をかける
布団を干したあとに取り込み、布団の表と裏を布団掃除機で掃除するのが、ベストな方法です。ハンディータイプの掃除機であれば、持ち運び、ゴミ捨ても楽に行なえます。
しかし、どんなに念入りに掃除機をかけたとしても、生きたダニの退治は全体の5分の1程度しかできないようです。ただ、放置するとダニが繁殖してしまうので、こまめに掃除機をかけましょう。
宅配布団クリーニング会社にお願いする
お金は掛かりますが、一番オススメの方法です。
宅配ですので、店舗に布団を運ぶ手間もいらず、何よりプロが専用の乾燥機や機械をつかい乾燥、掃除をしてくれます。なので、とてもキレイで清潔なふとんになって配送されてきます。
クリーニング会社によっては、無料で何ヶ月か保管してくれるところや、「防ダニ加工・抗ウィルス加工」などを行ってくれるところもあります。インターネットなどで探して、自分にとって都合がいいところを選びましょう。

まとめ
- 体がかゆくなる原因
- 体への影響
- 体のかゆみはファブリーズでは解決できないワケ
- ファブリーズの正しい利用法
- ファブリーズの利用上の注意点
- 布団の掃除方法
「布団に入ったときのかゆみになぜ、ファブリーズを使っても効果がないのか?」を、上記を確認しながらみていきました。
ファブリーズは、布団を綺麗に保つための除菌または防臭のためであれば、できれば毎日使い、使ったあとは、しっかりと乾かすことが肝心です。
しかし布団が汚れ、布団に入って体がかゆくなった場合、ファブリーズをかけてもかゆみの原因の「ダニ」は退治出来ません。むしろ増えてしまう場合もあります。
汚れた布団をきれいに掃除したいなら、宅配布団クリーニング会社などのプロに任せたほうが、お金はかかりますが、一番いいと思います。