- 布団乾燥機で布団のカビは除去できるの?効果はある?
- カビの除去について気をつけることはある?
- カビが生えてしまう前の予防対策はどうすればいいの?
- 布団乾燥機はどうやってお手入れするの?
- おすすめの布団乾燥機はなに?
こういった悩みや疑問を抱えてはいませんか?毎日使用する布団ですので、知らぬ間に菌が増えていき「いつの間にかカビが生えてしまっていた」と、後から気づく方も多いのではないでしょうか。
大体の人は事態が発生してしまってから行動に移すため、事前に気にかけておくという事が少なく、このような悩みの原因へと繋がってしまいます。
そんなあなたの不安や疑問を、一緒に解決していきましょう。
- 布団乾燥機で布団に発生したカビは除去できるのか
- 布団のカビ【間違った除去方法】
- カビが生える前に!予防対策6つ
- 布団乾燥機のお手入れ方法
- 「おすすめの布団乾燥機」5選をご紹介!
この記事を読むことで、「カビの除去方法」や、「予防対策」について詳しく知ることができます。“正解だと思っていた知識が間違っていた”という事もあるかもしれないので、しっかりと確認しておきましょう。
また、「おすすめの布団乾燥機」なども一緒にご紹介しますので、これから買おうか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
では、「布団乾燥機で布団に発生したカビは除去できるのか」についての項目から見ていきますね。
Contents
布団乾燥機で布団に発生したカビは除去できるのか

布団乾燥機の温風で、「カビを退治できるかもしれない」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、布団に発生してしまったカビを完全に除去することは難しいです。
しかし、前もってカビの発生を抑えることに対してはとても効果的になります。
分部科学省の解説によると、「カビが死滅を始める温度は40℃以上からとなり、完全に死滅させるためには80℃で30分ほどの加熱が必要」としているようです。
しかし、布団乾燥機の多くは最高でも60℃~70℃までの温風しか出すことができません。こういった温度の関係から、カビを完全に除去しようとすると難しくなってしまいます。
カビが少しでも発生しているものは、ふとした拍子にカビの胞子が飛び散ってしまい、他のものにも被害が拡大する恐れがありますので、注意してください。
そのため、こういった布団は捨てて新しいものを購入するか、クリーニング業者へお任せしてカビを除去して貰うことが1番最適な方法となります。おすすめのクリーニング業者については、後ほどご紹介していきますね。
カビには以下のような好物があり、これらを取り除くことで発生を抑えることが可能です。
【
カビの好物】- ダニ
- 湿気の多い場所
- ホコリ
ダニは熱に弱く、死滅する温度は50℃以上からとなっています。そのため、布団乾燥機の温風(50℃~70℃)を使用することで死滅させることができ、カビの抑制効果にも繋がっていくようです。
ただし、死滅させるだけでは「死骸やフン」がカビの餌となるため、乾燥をした後に掃除機や、布団クリーナーなどで布団の内部から吸い取っておきましょう。この時に、お部屋のホコリなども一緒に吸い取っておくのがオススメですよ。

また、湿気などもカビの好物となりますので、布団をしっかりと乾燥させて発生させないようにしておきましょう。
以上のことから、“カビが繁殖する条件を取り除いて発生を抑える”という点では、布団乾燥機はカビに効果的といえます。
ご自宅にある製品や、これから買うという方なども「温度設定が50℃以上あるのか」について確認してみてください。
布団のカビ【間違った除去方法】

先ほども少しご説明しましたが、間違った除去方法をしてしまうと他のものにも付着し、カビが増える原因になりかねません。そうならない為にも、詳しく理解しておくことが大切です。
間違った除去方法について大きくわけると、以下のようになります。
【
間違ったカビの除去方法】- 掃除機や雑巾での掃除
- カビ取り剤などで殺菌
では、詳しくご紹介していきますね。
掃除機や雑巾での掃除
カビを掃除機で吸ってしまうと、排気口から次々と飛び出し、部屋中に広がってしまいます。そうすると、違う場所へ付着したカビが新たに発芽し増殖していくので、「キレイにしたつもりが、逆に汚していた!」ということになるかもしれません。
また、乾いた雑巾などで拭くことでも、細かくなったカビが飛び散り同じような原因となるので注意してください。
カビ取り剤などで殺菌
ネットで検索してみると、「エタノール」や「重曹」などを使用したカビの取り方が出回っていますが、これらの方法はオススメできません。
見た目は綺麗になっていたとしても、薬剤が届かないところでカビの胞子が深く根をはっており、見えないカビが存在しています。そのため、完全に除去している事にはならず再び発生してしまうようです。
また、「塩素系漂白剤」を使用している方法もありますが、布団に薬剤が残ってしまっていたり、処理の仕方を間違えてしまうと皮膚炎や失明の恐れに繋がってしまいます。自分で行なうには、大変危険な作業になるため注意してください。
上記のことから、布団のプロであるクリーニング業者へ任せることが、何よりも安全で安心な方法です。中綿からしっかりと洗浄してくれるのでカビの心配もなく、清潔に仕上げてくれますよ。
様々なクリーニング業者の中でも特におすすめしたいのが、「フレスコ」と「きららウォッシュ」の2つになります。詳しく知りたいという方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。


カビが生える前に!予防対策6つ

「発生してしまう前に予防をしておく」という事が、1番大切なポイントとなります。カビを防ぐためにできることはたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。
大きく分けると以下の6つになります。
【
カビの予防対策】- 天日干しをする
- 定期的に布団を乾燥させておく
- 布団は湿気を飛ばしてから片付ける
- 除湿シートを使用する
- 敷きパッドを上に敷いておく
- スノコを敷いておく
では、詳しくご紹介していきますね。
1.天日干しをする
天日干しをすることで、布団に含まれている湿気を取り除き、ダニを死滅させることができます。お天気がいい日に布団を干しておくというのは、多くの方が実践した事があるのではないでしょうか。
湿気はそのまま干していても乾いて蒸発していきますが、ダニとカビ対策に関しては少し工夫をする必要があります。
なぜなら、普通に干しているだけではダニが完全に死滅する温度(50℃以上)にすることが難しいからです。
また、カビは80℃で30分ほど乾燥しないと完全には死滅しないので、カビに関しても普通に干すだけでは完璧に除去する事はできません。
十分に効果を発揮するために、「布団に黒いビニールや布を被せて温度を上げることで死滅させる」という方法がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、布団を干す時間には素材によって違いがあり、目安としては以下のようになります。(※片面を干す場合の時間)
羽毛 |
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綿 |
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羊毛 |
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ポリエステル(合繊) |
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先ほどご説明させて頂いたように、ダニを死滅させたあとは、「死骸やフン」を掃除機などで吸い取ることも忘れないようにしましょう。
2.定期的に布団を乾燥させておく
布団乾燥機を使用する頻度は、基本的に週1回程度がよいとされています。ただし、夏や梅雨の時期などは湿気がとても多くなり、カビが発生しやすいため週2~3回ほどに増やしておきましょう。
それでも心配という方は、毎日使用していただいても問題はありません。継続しながらカビやダニを防いでいくことが何よりも大切です。
使用時間については以下のようになりますが、メーカーによって多少の違いがありますので、あくまでも目安としてご覧ください。
【
使用時間の目安】- シングル 30分
- セミダブル・ダブル 60分(それ以上のサイズは不明)
- ダニ対策 大きさ関係なく120分
また、ノズルだけが付いているタイプの布団乾燥機は、隅々まで乾いていない可能性があります。その場合は、ノズルを伸ばすなどして、もう一度反対側から乾燥させるとより効果が上がりますよ。

3.布団は湿気を飛ばしてから片付ける
ずっと布団を敷きっぱなしにしていると、カビは簡単に発生してしまいます。起床したあとは、風通しのよい場所に少し広げて湿気を飛ばしてから片付けましょう。
なぜなら、人が寝ている間にかいている汗はコップ1杯ほどとされており、布団に染み込んだ水分がカビの好物となる湿気へと変わってしまうためです。
特に、フローリングに直接敷いて使用しているものは、空気の通り道がないために湿気が増えて「カビのたまり場」となります。
また、敷布団だけではなく、掛ふとんにも以下のような条件でカビが発生しやすくなるので注意しましょう。
【
カビが発生しやすい条件】- 布団を使用する際、部屋の壁に接触している(触れている部分が結露によりカビてしまう)
- 自宅やコインランドリーで洗濯し、乾燥が不十分なままの使用
- 布団が湿ったまま真空パックに収納
4.除湿シートを使用する

画像引用:Amazon
除湿シートを敷布団や、マットレスの下に敷いておくと、汗などの水分を吸い取ってくれるので、さらっと快適に過ごすことができ、カビにも効果的です。
また、消臭効果がついている製品も販売されており、イヤな臭いも一緒に吸収してくれるので、とても便利ですよ。
有名なメーカーとしては、「西川(nisikawa)」などがあり、安いものだと1,000円~1,500円程度で販売されているようです。この価格帯だと気軽に買うことができるのではないでしょうか。
「吸湿シートでカビが発生しなくなった」との口コミもありましたので、価格や効果を考えると買って損はないかと思います。
5.敷きパッドを上に敷いておく

画像引用:Amazon
寝汗が多い人などは、布団の上に敷きパッドを敷いておくと汗をしっかりと吸い取ってくれるので、湿気が溜まることを防ぐことができますよ。
夏用はひんやりとした接触冷感や汗をよく吸い取る吸湿素材のもの、冬用は汗を吸い取ることで暖かくなる吸湿発熱素材のものを選ぶとよいでしょう。
もちろん、肌触りや、寝心地の良さによって選ぶ基準に違いがあるかと思いますので、目安として参考にしてくださいね。
6.スノコを敷いておく

画像引用:dinos公式サイト
カビの原因となる湿気を飛ばすため、敷布団の下にスノコを敷いておくという方法も効果的です。
布団と床の間にスキマを発生させ、空気の逃げ道を作ってあげることで、風通しがよくなり湿気を取り除くことができます。布団を敷いたまま干すことのできる「折りたたみ式」のスノコがおすすめですよ。
価格を調査してみると、4,000円~10,000円ほどと素材や大きさによって少し差が大きいようです。木材の種類により、湿気への耐性に違いがありますので、ご自分に合ったものを選んでみてください。
【
湿気への耐性が強い木材ランキング】- 桐
- ヒノキ
- スギ
パイン材(特に海外製)は湿気に弱く、カビが発生しやすいのであまり良くありません。そのため、上記の3種類か、もしくは樹脂を原料としたものを選びましょう。
布団乾燥機のお手入れ方法

布団乾燥機は使用しているうちに、どんどんとホコリが溜まっていきます。そうするとエアフィルターが根詰まりし、本来のパワーが発揮できなくなってしまうので、定期的にお手入れをしておきましょう。
お手入れの目安としては月に1回程度となり、以下のようにとても簡単にできます。
【
布団乾燥機のお手入れ方法】- 掃除機でエアフィルターやカバーなどのホコリを吸い取る
- 本体は「中性洗剤を水で薄めたもの」を布に含ませて固く絞り、ふき取る
エアフィルターなどの場所はメーカーによって違いますので、説明書にて確認してください。
「おすすめの布団乾燥機」5選をご紹介!

布団乾燥機の種類には、「マットタイプ」と「マットレスタイプ」の2種類があります。それぞれの違いについては、以下のようになりますので、選ぶ基準として参考にしてみてください。
マットタイプ |
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マットレスタイプ |
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では、2種類のタイプからおすすめの布団乾燥機をご紹介していきますね。
1.パナソニック FD-F06A7-A(マットタイプ)

画像引用:Amazon
こちらの布団乾燥機は、マットが付いているタイプになり、最大で横117cm×縦180cmサイズの布団を乾燥させることができます。乾燥しずらい敷布団などにも、全体的にムラなく温風を届けることが可能です。
また、取っ手にメタリックカラーを採用していますので、上質感があるデザインとなっています。
タイプ | マットあり |
サイズ |
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価格(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング) |
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対応布団素材 | 綿・羊毛・羽毛 |
その他対応機能 | 靴乾燥・衣類乾燥 |
ダニ対策機能 | 50℃以上 約300分 |
2.山善 布団乾燥機 ZFD-Y500(マットタイプ)

画像引用:Amazon
こちらの布団乾燥機は、マットが付いているタイプとなり、最大で横80cm×縦180cmサイズの布団を乾燥させることができます。
また、ダイヤル式の操作となっていますので、簡単にダニ対策機能や時間を設定することができますよ。
タイプ | マットあり |
サイズ |
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価格(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング) |
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対応布団素材 | 綿・羊毛・羽毛 |
その他対応機能 | 靴乾燥・衣類乾燥 |
ダニ対策機能 | 温度不明 約90分 |
3.アイリスオーヤマ カラリエ タイマー付き FK-C3(マットレスタイプ)

画像引用:アイリスプラザ公式HP
こちらの布団乾燥機は、1.8kgと軽量なため、持ち運びしやすく収納場所にも困りません。操作方法も簡単になり、ノズルを伸ばして布団をかぶせ、スイッチを押すだけで乾燥させることができますよ。
また、運転時間は15分から180分まであり、しっかりと乾燥させることが可能です。
タイプ | マットレス |
サイズ |
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価格(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング) |
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対応布団素材 | 羽毛(その他不明) |
その他対応機能 | くつ乾燥・押し入れ乾燥 |
ダニ対策機能 | 50℃以上 約100分 |
4.ブルーノ BOE047(マットレスタイプ)

画像引用:楽天市場
こちらの布団乾燥機は、1.4kgと本記事でご紹介する製品の中で、もっとも軽量となっています。もちろん収納場所にも困ることがなく、お部屋の雰囲気に合わせやすいデザインです。
また、ダイヤル式の操作となっていますので、簡単にコースや時間を設定することができますよ。
タイプ | マットレス |
サイズ |
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価格(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング) |
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対応布団素材 | 綿・羊毛・羽毛 |
その他対応機能 | 靴乾燥・衣類乾燥・押し入れ乾燥・足元ヒーター |
ダニ対策機能 | 50℃以上 約120分 |
5.日立 ふとん乾燥機 HFK-VH1000(マットレスタイプ)

画像引用:Amazon
こちらの布団乾燥機は、「天然ハーブ芳香消臭剤+温風」を使用したダニ対策のコースがあり、ハーブの香りでダニを寄せつけません。
また、湿気のたまりやすい敷ふとんの裏側までしっかりと乾燥してくれるのでカビ対策も安心ですよ。
タイプ | マットレス |
サイズ |
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価格(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング) |
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対応布団素材 | 綿・羊毛・羽毛 |
その他対応機能 | 靴乾燥・衣類乾燥・デオドラント乾燥 |
ダニ対策機能 | 温度不明 約100分 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事のポイントをまとめると以下のようになります。
- 布団乾燥機ではカビを完全に除去できない
- カビの除去はクリーニング業者へ任せる
- カビを予防しておくことが大切
- 天日干しや、布団の湿気を除去してくれる「除湿シート」や「敷きパッド」などのアイテムを使用する
- 布団乾燥機のお手入れは月に1回程度
- 徹底的にダニ対策をしたい人には、「マットタイプ」の布団乾燥機がおすすめ!
- こまめに使用したい人には「マットレスタイプ」の布団乾燥機がおすすめ!
布団乾燥機やご自分でカビを除去する方法については、さまざまな情報が出回っていますが、いずれもカビを増殖させてしまう危険性があったため詳しくはご紹介しませんでした。
大切なことなので何度も言いますが、クリーニング業者へ任せることが1番おすすめの方法です。布団に優しいシミ抜き剤を使用しているところも多いため、カビの色素(黒ずみ)は残ってしまう可能性もありますが、カビ自体はしっかりと落とせます。
布団が綺麗になったあとは、定期的に予防対策を行っていきましょう。この記事であなたの悩みや疑問を解決するお手伝いができていれば幸いです。