- 家で布団の洗濯はできるの?クリーニングの方がいいのだろうか?
- 洗う時期はいつ頃?どのくらいの頻度で?
- 家で洗うとしたら、どんな手順でやればいいの?
布団はクリーニングしかできないと思っていませんか。布団の種類・クリーニング場所により差はありますが、1枚3,000円~8,000円程はかかるのではないでしょうか。それを家族分をクリーニングするとしたらかなりの費用がかかりますよね。
自分で出来るものではないので仕方ないから、クリーニングしか方法がないと思っている方もいると思います。そもそも、自宅で洗濯できると思わなかった方もいるのではないでしょうか。
また、自宅で洗濯すると失敗しそうと不安に思っている方もいらっしゃると思います。
- 洗濯表示を確認すれば、自宅で洗濯できる布団か分かる
- 洗うべき時期、頻度
- 布団を洗う方法は大きく分けて3種類ある
- 自宅で洗濯するメリット・デメリット
- 自宅で洗濯する手順
- 洗濯するには、どの洗剤を使えばいいか
自宅で洗濯するメリットや、どのようにすればいいのかについてまとめました。では早速お伝えしていきます。
Contents
布団は自宅でも洗濯することができる?
布団を洗うといっても、洗い方は大きく分けて3種類あります。その方法とは、クリーニング・コインランドリー・自宅で洗濯です。今回は、自宅で洗濯する方法に注目してみました。
布団はクリーニングするものだと思っていた方もいると思います。しかし、近年では自宅で洗うことができる布団が増えてきました。まずは、自宅で洗濯できる布団かどうか確認する方法をお伝えします。
洗濯することができるか、洗濯表示を確認する
実際に自宅で洗濯するためには、まずは洗濯表示を確認しましょう。
平成28年11月までの洗濯表示の場合は、こちらを参考にしてください。
下記のマークは、家庭での洗濯が可能です。

一方、こちらの洗濯桶にバツ印がついているマークは、水洗いが出来ません。こちらのマークは、残念ながら家庭では洗えません。この場合は、家庭では難しいのでクリーニングに出しましょう。

画像引用:経済産業省

【自宅の洗濯機で洗う】
メリット
- 自分の好きなタイミングで洗うことができる。
- 布団を取りに行く必要がないので、予定が詰まっている人でもできる。
- 費用が安く済む
- 車が無くて持ち込むのが難しい人も、洗濯する事が出来る。
デメリット
- 全て自分で行うので、洗濯に失敗する可能性がある。
- 乾かし方で羽毛がかたよったり、生乾きでカビが生えてしまうことがある。
- 天候によっては、布団が乾かないので洗うことができない。

【クリーニング店に持ち込む、宅配クリーニングを利用する】
メリット
- プロがクリーニングするため、綺麗な仕上がりと安心感がある。
- 布団専用の洗剤を使用して洗うことで、布団の品質を保ち、長期的に使用することができる。
- 宅配クリーニングの場合は、お店に持ち込む必要がないので楽。
- 天候を気にしなくてもいい。
デメリット
- お店まで布団を持ち込むのが、大変。
- 仕上がりに1~2週間程度かかる。
- クリーニングが出来上がったら、取りにいかないといけないので忙しい場合は難しい。
- 何枚かまとめてクリーニングする場合、費用が高い。
- 宅配クリーニングの場合は費用が割高なのと合わせて、配送料金がかかる。
- お店に持ち込む場合、車が無いと難しい。

【コインランドリー】
メリット
- 自宅で家族分の布団を洗うと、何回も洗濯機を回す必要があるが、コインランドリーはまとめて洗うことができる。
- クリーニングよりも、費用がかからない。
- 天候を気にせずに洗濯する事が出来る。
- 24時間営業の場所が多いので、いつでも利用できる。
デメリット
- 自分で布団を持ち込まないといけないので、車が無いと難しい。
- 乾燥に2時間ほどかかるので、待ち時間がある。それまで待つか取りに来ないといけない。
- コインランドリーは、他の人も使用しているので衛生面が気になる。
こういった場合は、洗濯できません
上記のマークで洗濯できるものでも、洗濯できない布団があります。生地が傷んでいたり、布団の羽毛が飛び出してしまっているものは、洗濯できません。こういった布団を洗濯してしまうと、羽毛が洗濯機へ飛び出してしまう可能性があります。
また、汚れがひどい場合は自分では落としきれないことがあります。こういった場合は、買い替えやリフォームを検討することをお勧めします。羽毛布団のリフォームは「打ち直し」とも言い、生地の交換・羽毛の追加・交換をすることを意味します。
洗う時期と頻度とは
さて、自宅で洗濯できる羽毛布団と洗えない場合についてお伝えしました。次は実際に自分で洗うとなると「どのくらいの頻度で洗うの?」「洗う時期はいつでもいいの?」と思った方もいると思います。そちらについて、お伝えしていきますね。

理想的な頻度と時期
洗う頻度は衣替えに合わせて年に2回が理想と言われています。生地や羽毛を痛める原因になるので、洗う回数は出来るだけ少ないほうがいいです。洗う回数が少ないほうがいいとはいえ、長年洗わないままでいると汚れが落ちにくくなる原因になり、衛生的にも良くありません。
布団のいい品質で保つためにも、衣替えの時期に合わせて半年に1回、年に2回の頻度で洗濯することをお勧めします。とはいえ、1年に2回では衛生面で不安になる方もいますよね。
汚れが気になる方は、布団カバーを使用しましょう。布団が汚れないようにしてくれるだけでなく、布団カバーを週に1.2回洗うことで清潔な状態を保つことができます。
事前に確認
洗濯の理想的な頻度を確認したところで、次は実際に洗う前に必要なことを知っておきましょう。
洗濯機の容量を確認する
まずは自宅の洗濯機の容量を確認し、布団が洗えるかが重要です。下記の洗濯サイズの目安をご確認ください。
【シングル】
洗濯機容量:5kg~
【セミダブル】
洗濯機容量:7kg~
【ダブル】
洗濯機容量:10kg~
洗濯ネットと洗濯キャップ
洗濯機で洗っている衝撃で、布団の生地が破れて、洗濯機の中に羽毛が飛び出すと大変ですよね。そうならないためにも必ず洗濯キャップか洗濯ネットのどちらかを、ご家庭の洗濯機の説明書を確認して使用しましょう。
洗濯ネットか洗濯キャップのどちらを使用するかは、ご自宅の洗濯機の説明書にある方で従って使用してください。間違ったものを使用すると、洗濯機を傷めたり故障の原因になる場合があります。
天気
布団を完全に乾かすのに、重要なのが天候です。その日の気温や布団のサイズにもよりますが、自宅で干したときに一日で乾かずに2日はかかる場合があります。
最低2日は晴れている日にしましょう。完全に乾かさないと、中の羽毛が傷んだりカビの原因になります。
洗剤
洗剤は必ず中性洗剤を使用してください。羽毛布団の中にある羽根はタンパク質で出来ているため、アルカリ性の洗剤では羽毛に必要な油分を落としてしまいます。油分が落ちてしまうと、羽毛特有のふんわり感が損なわれます。
ただし、柔軟剤は使用しない。
普段洗濯をする際に、洗剤と柔軟剤はセットで使用されている方も多いと思うので驚いてしまったかもしれません。しかし、柔軟剤を羽毛布団に使用することで、羽毛が本来持っている油分に油膜を張ってしまいます。
そのため、羽毛本来の自然な撥水力が低下してしまい、独特なふんわりとした質感が損なわれる原因になります。どうしても柔軟剤を使用したい場合は羽毛布団ではなく、シーツや布団カバーに使用しましょう。
干し方
干す際は、2本の物差し竿を使用してM字型になるように干します。風通りがよくなるように、間に空間が開く感じで布団をかけます。
少し乾いたら、羽毛を手でほぐします。その後全体的にある程度乾いたら、両手で布団を挟んでたたきながら羽毛を均一に整えます。

画像引用:マイカジ花王
実際に洗う手順
「事前に確認」を読んでいただいたら、手順に従って実際に洗濯していきましょう。

【縦型洗濯機の洗い方】
- 羽毛布団をたたみ、洗濯ネットまたは洗濯キャップをする。縦に三つ折りして空気を抜きながら巻き、洗濯機に入るように小さくします。
- 先に洗濯機の中に水をいれ、洗剤を入れます。布団を入れた後に、洗剤を入れるとムラが出来て汚れが均一に落ちない可能性があります。
- 布団を洗濯機に入れて、大物洗いコースで洗って脱水までします。※ご家庭の洗濯機の説明書にある設定で洗ってください。
- 脱水が終われば、布団を干していきます。
【ドラム式洗濯機の洗い方】
- 布団を洗濯機に入れます。
- 大物洗いコースで洗います。※ご家庭の洗濯機の説明書にある設定で洗ってください。
- 脱水をします。
ドラム式の洗濯機の場合は、洗濯ネットが使えない場合が多いです。ドラム式は縦型洗濯機と異なり、洗濯物を上下に回転させて落下の衝撃で汚れを落とす仕組みです。
洗濯ネットのファスナーの金具が、洗濯した際の落下した衝撃でドラムを傷つける場合があります。そのため、事前に説明書を確認しましょう。洗濯キャップの使用を推奨している場合もあります。
こちらの動画が一連の流れが分かりやすかったので、是非参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事を参考に布団の衣替えの際に自宅で洗濯してみてくださいね。きちんとした洗濯方法で、安価で洗濯して品質の良い布団を保ちましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。